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堕天使 1st gig.
第6章 山内
右側に居たはずのテロがビルの外から狙撃でやられたとすぐに理解して俺は

『ハヤトだな。俺は右に回るから一気に左の3人を潰すぞ。』

と宗司に言ってからさっきハヤトに倒された奴のポジションに移動した。状況は俺達がテロに挟み撃ちされるはずだったがこっちが挟み撃ち出来る状況へと変わっていた。

戦場とはそういうものだ。相手の一箇所に隙をつくれれば形成は逆転する。左に居た3人を宗司と俺とで仕留める頃に1階の制圧を済ませた雄太達が上がって来やがった。

『カウント4っす!』

『俺は5だ。』

自分達が仕留めた数を言ってから俺は一気に雄太達と3階へと向かっていた。3階の廊下ではテロが2人ほどこちらに攻撃して来るから、そのテロを雄太と1人ずつ潰していた。

涼宮が3階の一番奥の扉を蹴破り、俺は宗司を連れて中へ転がり込む。雄太も同じように中に入ると太ったリーダーらしき男とその両サイドに居た男が床に膝をついて手を上げていた。その光景を見た雄太が

『無抵抗だとノーカウントになるじゃん。』

と不満を漏らしていた。無抵抗の場合、射殺は禁止されている。軍の突入だと認識した幹部連中は生きる為に無抵抗を選んだ結果だ。

『悪いが俺は6だからな。』

俺はそう雄太に言っていた。だが俺の言葉にハヤトが

『自分は7です。2階に居た奴を隊長から貰いましたから。』

と無線で言って来た。雄太が

『やっぱ、ハヤトには次からハンデつけません?』

と口を尖らせていた。結局、いつもの如くテロの半数を俺と宗司、雄太と涼宮、ハヤトで仕留めているという結果だった。だから軍ははみ出し者でいい加減な俺達に感謝しても文句は言わない。

結果を出す奴が全てという、そういう軍の世界が俺は嫌いではなかった。

結果を出した以上、後は大隊に面倒な処理を任せる。テロの負傷者や死体の始末は戦闘部隊である俺達にはお断りの仕事だ。

仮設本部に戻るとご機嫌の大将が俺に

『相変わらずの見事な手際だな。』

と褒めて来る。事後の報告では任務全体の中でいち早く終わったのは、この現場らしい。しかも負傷兵は0だから当然、全てが大将の手柄になる。

そういう意味ではうちの部隊を欲しがる大隊は結構いる。俺の直属の上官はお断りというくせに、作戦にはうちの部隊を使いたがる上層部に俺は笑ってしまう。
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