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堕天使 1st gig.
第7章 役人
だから俺や宗司達が遊べる範囲はせいぜい駅前の焼き鳥屋で皆で騒ぐ程度だとリナに俺は説明する。リナは

『じゃあ、遊園地とか?映画とか?』

と泣きそうな顔で聞いて来る。まだ中学生レベルの恋愛しか頭に浮かんでいないリナに俺は笑って

『基地の徒歩15分エリアに遊園地はない。映画館はあるが、緊急が来れば映画の途中でも俺は抜け出す事になる。映画の真っ最中にアラートが鳴ったら他の客に迷惑なだけだぞ?』

と言ってやる。今度はリナが俺に叩きのめされたように凹んで倒れていた。俺は

『だから、俺みたいな男は止めておけって言ったんだがな。』

と言ってやる。リナはやはり膨れっ面で

『それでもアルトがいいんだもん…。』

と拗ねながら俺を睨んでいた。簡単には俺に抱かせないくせに、俺を選んだリナの基準がよくわらからん。

だけど俺がリナを欲しいと思っているから膨れっ面のリナを抱っこしてリナの頬にキスしてやる。

『それでもお前を愛してる。俺はそれだけの男だ。』

そう言った俺に膨れっ面を止めたリナが笑っていた。そうやってしばらくはやはり平穏な生活だった。

ただ、リナが恋人を主張するように張り切って手料理とやらに挑戦したが、それはすぐに止めさせる事になっていた。リナが作るものはさすがの俺にも謎の物体としか言えない代物で、味が無く、半分生のようなものになっていたからだ。

『腹壊すわけにはいかないんだよ!』

リナが作ったものを食いたがらない俺にリナがキレやがるから俺はリナにキレてやる。

それから3日間はリナは拗ねて俺と口を聞かなかったが料理はしばらくはお預けだと一応納得をしてくれた。

そんな風にリナの恋人ごっこが続く中、仕事に出た俺に宗司が

『新しい任務が来てますよ。』

と書類を出して来た。書類は陸海の共同作戦の指令書だ。ターゲットはとある国から来た貨物船、入港は明後日の日付けで入港次第に軍で制圧する任務だ。

『なんじゃこりゃ?うちの管轄か?』

と言った俺に宗司が呆れて

『概要だけで無く、内容もちゃんと呼んで下さい。』

と言って来る。

『面倒くせぇ。』

『その船がテロリストと武器を密入国させていると言えばわかりますか?』

とまるで学校の先生のように宗司が俺に言っていた。
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