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堕天使 1st gig.
第7章 役人
無事に任務を完了した俺は本部に帰り、夕飯を食堂で済ませていた。今夜は遅くなるとリナには既に言ってある。

リナは俺の女になると決めてからは一切仕事に文句を言わなくなっていた。

いつもの如く食堂では俺にタイミングを合わせたように五十嵐がやって来て

『ご苦労さん。』

と俺に言う。俺は五十嵐に

『今回は情報部のお手柄だろ?』

と言ってやる。五十嵐の事だからそうやって誉めてやれば調子に乗ってふざけて来ると俺は思っていた。だが五十嵐は真面目な顔で

『こういう任務で少しでも2課の危険性を減らすのが1課の仕事だからな。』

と俺に言っていた。情報負けすれば街はすぐにテロの脅威に晒される。だが情報が勝てばテロは未然に防ぐ事が出来ると五十嵐は戦っている。俺は俺よりも4つ歳上の五十嵐に

『いい歳して、まだ前線配備が好みかよ?』

と笑っていた。情報部で後方支援と見せかけて五十嵐はまだ前線で俺達と一緒に戦っている感覚を俺は感じていた。五十嵐は笑いながら

『野生児のお前さんの面倒が見れる上官は俺くらいだからな。』

と言っていた。それは事実だと思っていた。だから五十嵐は情報部を選び、五十嵐の居る情報部が1課として俺の前に立つ事になった。

はみ出し者ばかりの2課を対テロ特殊部隊のトップには出来ないと判断した上層部に対し、五十嵐が選んだ道だった。

夕飯の後は五十嵐の為に俺は報告書を早めに片付けてやる。五十嵐は多分、今夜は徹夜をするつもりだ。貨物船の船長や密入国しようとしたテロ達からの情報を待って五十嵐は徹夜をする。

深夜に報告書を俺は済ませ宗司に

『帰るなら送るぞ。』

と言ってやる。宗司は笑って

『お願いします。』

とだけ言っていた。明日は休みだから、皆が早く帰りたいという気分になっていた。

宗司を送り、家に帰るとリナはもう眠っていた。リナの無邪気な寝顔を眺めて俺はビールを呑みながら

いつまでも子供のままなのはリナだけか?

とか考えてしまう。それでもリナが平気で寝ていられる平和をキープ出来るのなら、それはそれで構わないんだと俺は思っていた。

まだまだ恋人ごっこから卒業出来ないリナの平和を守る事だけが今の俺の仕事だった。
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