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堕天使 1st gig.
第7章 役人

そんな状況のまま、梅雨って奴が来やがった。はっきり言って俺は雨が嫌いだ。イライラしながら訓練学校で教官をする俺にサポートが更にビクビクと怯え、呆れる宗司が
『梅雨は毎年来るんですから、いい加減に諦めて下さい。』
と言って来る。それでも俺は雨が嫌いだ。まず、グランドが使えないから仕方がなく屋内の格闘室で訓練兵に近接戦闘として組手をやらせる。
だが、学生同士で組ませても、お互いの力量を知っているから全く意味のない訓練にしかならない。大地のようにずば抜けた奴が相手だと始めっから相手が戦意を喪失しているから、緊張感は無く、大地ですらダラダラとした組手になってしまう。
そろそろ雄太達を入れるか?毎年、この時期は雄太達に訓練参加させている。実戦経験者相手に訓練兵との格の違いを見せつけてやる為だ。
そう考える俺の携帯端末と宗司の携帯端末にアラートが鳴りやがる。
『だから雨は嫌いなんだ…。』
そう言って俺は本部に向かって走っていた。本部に入るなり
『状況報告!』
といつも以上に怒鳴りつける。宗司が1課からの情報を確認すると
『○○国大使館に武装集団が占拠した模様。』
と報告して来やがった。
チッ…
いつもの舌打ちが頭を過ぎる。誰もがそう思ったはずだ。○○国と言えば、日本とは確かに友好国にはなっているが、今の代表が民主主義と言いながら軍を使ってワンマン政治をやっている。
『要求は代表の退任です…。』
宗司がため息でそう言った。そもそも、その退任請求を巡り国内でも既に暴動やテロ活動が続き、そこへ軍が導入されるからちょっとした内戦状態の国の大使館占拠、だからわざわざ要求の内容は聞かなくとも皆がそれをわかっていた。
そして今回の任務については誰もが、だったらテロは自分の国でやりやがれ!と叫びたくなる任務だった。俺は一応冷静を保ち
『政府と軍の上層部の判断は?』
とハンデを外し、装備を付けながら確認する。宗司は俺と同じように装備を付けながら
『政府からは交渉人が来ます。上層部は突入は控えるようにとの事です。』
と答えて来た。最悪の雨に最悪の現場だった。情報によるとこの大使館占拠は日本だけでなく、他国でも同時発生している状況だった。
『梅雨は毎年来るんですから、いい加減に諦めて下さい。』
と言って来る。それでも俺は雨が嫌いだ。まず、グランドが使えないから仕方がなく屋内の格闘室で訓練兵に近接戦闘として組手をやらせる。
だが、学生同士で組ませても、お互いの力量を知っているから全く意味のない訓練にしかならない。大地のようにずば抜けた奴が相手だと始めっから相手が戦意を喪失しているから、緊張感は無く、大地ですらダラダラとした組手になってしまう。
そろそろ雄太達を入れるか?毎年、この時期は雄太達に訓練参加させている。実戦経験者相手に訓練兵との格の違いを見せつけてやる為だ。
そう考える俺の携帯端末と宗司の携帯端末にアラートが鳴りやがる。
『だから雨は嫌いなんだ…。』
そう言って俺は本部に向かって走っていた。本部に入るなり
『状況報告!』
といつも以上に怒鳴りつける。宗司が1課からの情報を確認すると
『○○国大使館に武装集団が占拠した模様。』
と報告して来やがった。
チッ…
いつもの舌打ちが頭を過ぎる。誰もがそう思ったはずだ。○○国と言えば、日本とは確かに友好国にはなっているが、今の代表が民主主義と言いながら軍を使ってワンマン政治をやっている。
『要求は代表の退任です…。』
宗司がため息でそう言った。そもそも、その退任請求を巡り国内でも既に暴動やテロ活動が続き、そこへ軍が導入されるからちょっとした内戦状態の国の大使館占拠、だからわざわざ要求の内容は聞かなくとも皆がそれをわかっていた。
そして今回の任務については誰もが、だったらテロは自分の国でやりやがれ!と叫びたくなる任務だった。俺は一応冷静を保ち
『政府と軍の上層部の判断は?』
とハンデを外し、装備を付けながら確認する。宗司は俺と同じように装備を付けながら
『政府からは交渉人が来ます。上層部は突入は控えるようにとの事です。』
と答えて来た。最悪の雨に最悪の現場だった。情報によるとこの大使館占拠は日本だけでなく、他国でも同時発生している状況だった。

