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堕天使 1st gig.
第7章 役人
だから、世界中の代表からその国の代表は非難され、当然、退任に追い込まれるのは時間の問題だと言えた。

だが、その退任まで何時間、いや、何日かかるかわからない。当然、その代表は亡命を希望するだろうから、受け入れ国が決まらない限りダラダラと退任を先延ばす可能性もありうる。

俺はイライラしながら現場に入り、所轄と政府が設置した仮設本部で思いっきり

『状況報告!』

と怒鳴りつけるように言っていた。所轄が慌てて俺の前に飛ん来る。所轄の後ろから、普段の現場じゃ見かけないタイプの奴が2人現れた。

高そうなスーツにきっちりと締めたネクタイ、髪はきっちりと揃えて切られた如何にも政府の役人ですという男が2人、そのうちの1人が

『対テロの方ですね?我々はこういう者です。』

とご丁寧にスーツの内ポケットから名刺なんぞを俺に差し出した来やがった。俺らは軍人で戦闘服なんだから、対テロだと確認しなくともわかり切っている事を嫌味たらしく確認して来る役人に俺は苛立ちを隠す事なく

『俺が欲しいのは現場の状況報告だ。あんたの名前や身分には興味ねぇよ。』

と言っていた。役人達は目を剥いて驚愕し、所轄はオロオロとしたままだったが

『武装したと思われる集団が○○大使館で職員を人質に取って占拠中、逃げた数名の大使館員より現在、人質の数を確認中ですがおおよそ数名の人質だと思われます。』

となんとか俺に状況を説明して来る。

『武装集団の数は?』

『そちらは不明です。目撃者によると6~8名という事らしいですが…。』

『封鎖状況は?』

『今回はエリアをギリギリにと政府からの要望で2ブロック圏内だけの封鎖は完了しています。』

所轄から状況を確認した俺は

『何故、封鎖エリアがギリギリなんだ?』

と役人達に聞いてみた。役人の1人はふてくされながら

『この辺りは大使館や領事館が集中しているエリアだからだよ。軍人にはわからんだろうがこれ以上の外交問題が発生するのは政府は望んでいないという事だ。』

と俺の質問に答えて来た。
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