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堕天使 1st gig.
第7章 役人
冗談じゃねぇよ…

俺は役人にそう言いたかった。万が一、武装集団が蜂起して戦闘に入った場合、外側に仲間が居れば俺達は囲まれた中で戦闘するという最悪のパターンになりかねない。

だが、それは万が一の時の話しだから、今ここで戦場を知らない馬鹿な役人にそれを言っても時間の無駄になるだけだ。

万が一の時は、この役人を盾にしてやる…、そう思って俺は役人に対する文句を飲み込んでやる。

そんな話しの中で、現場の上空を雨だと言うのにヘリがやたらと飛んでいた。

『マスコミか?』

俺は上を見上げて所轄に聞く。所轄の代わりに呑気な役人が

『今日のトップニュースですからね。仕方がありません。』

と答えて来た。さすがに俺はキレていた。テロ発生現場は軍がマスコミに対し必ず報道規制を引くのが条件だからだ。

まずは俺達の身の安全の為、そして俺達の動きをテロ側に知られない為の報道規制だ。マスコミに姿を晒されれば涼宮のような所帯持ちはテロに家族を狙われる危険が発生する。

『報道規制をする気はないと?』

俺は馬鹿な事を平気で言う役人に完全にキレていた。だから俺はど素人の役人に殺気を放ったまま聞いていた。役人は少し顔を引き攣らせ

『この現場は今回は政府の指揮下のはずだ。だから軍には権限はない。』

と言い出した。

だったら…

『だったら…、武装集団はまだテロだと断定してねぇって事だな?ならば俺達は手を引かせてもらう。武装集団とドンパチが始まったら改めて俺達を呼べよ。ただし、他のテロが発生していたらすぐには来てやれねぇけどな!』

と俺は完全にブチギレていた。宗司が慌てて俺を止めようとしたが俺は宗司を振り払い

『撤収するぞ!』

と装甲車に乗り込んでいた。雄太はゲラゲラと笑い、ハヤトは黙ってはいるがやはり笑っていた。小雪と涼宮が顔を見合わせて、宗司がため息をつきやがる。俺は宗司に

『リスクは覚悟だが、政府の役人にリスクを増やされるのはお断りだ。』

と言ってやる。宗司は

『上に掛け合いますから、とりあえずここで待機してて下さい。』

と宗司だけが先ほどの仮設本部へと戻って行った。
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