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隷吏たちのるつぼ
第5章  第四章 口開く陥穽
 腕を縛り終えた征四郎は、投げ出されている美脚にも手をかけてきた。

「ひっ」
 膝裏に冷たい物が触れる。「な、なに?」

 抗おうにもうつ伏せでは苦しく、またその力も残っていなかった。鋼鉄製のパイプが渡され、膝裏に縛りつけられる。征四郎が手を離しても、渡し棒が脚を閉じさせなかった。

「よし、ケツ上げろ」
「……」

 ヒップを上げれば、どんな格好になるかは頭の中でも描くことができる。
 いつまで経っても命令を聞かず、力無く身を捩るだけの悠香梨に痺れを切らした征四郎は、バチン、と尻肌を手加減なく叩いた。

「くうっ……」

 悔しさに呻きが漏れた。シーツに頬をついたまま、膝頭で支えてヒップを浮かせると、腰の下へ重ねた枕が入れられる。ベッドの上とはいえ、額づいて拝跪させられるポーズは、倒されたソファにがんじ絡めにされた時に匹敵する恥辱だった。

「ほ、ほどいて……」
「ください、だろ?」
「……ほどいてください……」
「バカか」
 言い直すと同時に、ワンピースの裾がペロンと捲られる。「せっかく縛ったのに、すぐにほどくわけねえだろうが。へへへ……、ケツの穴がムニムニ動いてやがる」

 羞恥に耐えようと筋肉が収縮する度、皺口はキュッと窄まるが、緊張は長くは続かず、ヒクつきながら緩まる。そんな挙動を真後ろから痛いほどの視線で鑑賞された。

 更には十本の指がめり込み、

「あーあー、マ×コのほうもグッチョ、グチョだ。丸見え丸出しだぜ」

 臀肉がぱっくりと開かれる。一晩ぶんの媚薬の効果が渦巻いているところへ、駐車場でのえぐりで味をしめてしまった肉壺は、淫らな汁を垂れ流しにしていた。

 征四郎が言うように、何もかも丸出しだった。

 エナメルの下着と、体内の異物を取り除くためには、暴虐を受けるのもある程度覚悟の上だった。しかし、排泄の穴にまで苛難が及ぶとまでは、到底考えていなかった。しかも二度も、決壊する姿を目の当たりにされたのである。

「さぁて、インランマ×コ見たらヤリたくなった。ヤラせろ」
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