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隷吏たちのるつぼ
第6章 第五章 誨淫の舎

当然のことながら、開拓された背後の細路に恋人は一切触れてこず、セックスをするたびに熱い掻痒が渦巻くのだった。排泄の場所を攻めてほしいだなんて異常だ、という自己嫌悪は、いつしか、人に言えない渇求を満たしてくれぬ恋人への怨嗟へと変わっていた。
『今日ヤリに行く。いつでもオマ×コできるようにしておけ』
今朝、征四郎からメッセージが来着していた。
陵辱への恐懼に強張りながらも、テキストを見ただけで前も後ろも火照っている、わけのわからない顔つきが、先輩を勘違いさせたに違いなかった。
開庁しても職務に集中できなかった。家賃督促の電話をかけようものなら、気もそぞろに身勝手な相手の言いなりになってしまうか、言い訳に激昂して罵ってしまうかのどちらかだと思ったから、一件も処理することなく、簡便な事務作業だけをこなしていた。頭の片隅で、征四郎の肉の感触を生々しく思い出しながら。
(んっ、や……)
勤務中にもかかわらず股間がピクピクと震える。発情の証が滲みそうだ。
「日下ちゃん、ホントに大丈夫? マジで帰ったら?」
「うっ、え……」
折しも先輩に声をかけられて羞恥が増したが、「そ、そうですね、やっぱり、その……、ンッ……、か、帰ります」
言っている最中、机の影に隠して太ももの上に置いていた携帯が震えていた。
『駐車場にいる。サボってオマ×コしに……』
待ち受け画面のダイジェスト表示を見ただけで溢れた雫がクロッチを汚す。
「上には言っといたげるから。運転、気をつけてね?」
「……すみません、ありがとうございます、いざとなったらタクシーで帰りますから大丈夫です」
一転早口でそう言うと、PCのシャットダウンも確認せず、バッグを背負い、先輩と目も合わせずフロアを後にした。
エレベーターがのろく感じる。地上が近づくにつれ、鼓動と疼きが強まる。誰かが見ているかもしれないのに注意を払わず、征四郎のものだろう高級SUVを見つけて、一直線にそこへ向かう。助手席に乗り込んだ時には、下着の外まで雫が溢れ、脚の付け根をヌメらせていた。
「久しぶりだな」
会うなり体じゅうに視線を感じた。ゾワゾワと肌を駆ける騒めきに、ともすれば声が出そうになって、下唇を噛んで耐えたあと、
「っ……、そうね」
辛うじてそれだけ言った。
『今日ヤリに行く。いつでもオマ×コできるようにしておけ』
今朝、征四郎からメッセージが来着していた。
陵辱への恐懼に強張りながらも、テキストを見ただけで前も後ろも火照っている、わけのわからない顔つきが、先輩を勘違いさせたに違いなかった。
開庁しても職務に集中できなかった。家賃督促の電話をかけようものなら、気もそぞろに身勝手な相手の言いなりになってしまうか、言い訳に激昂して罵ってしまうかのどちらかだと思ったから、一件も処理することなく、簡便な事務作業だけをこなしていた。頭の片隅で、征四郎の肉の感触を生々しく思い出しながら。
(んっ、や……)
勤務中にもかかわらず股間がピクピクと震える。発情の証が滲みそうだ。
「日下ちゃん、ホントに大丈夫? マジで帰ったら?」
「うっ、え……」
折しも先輩に声をかけられて羞恥が増したが、「そ、そうですね、やっぱり、その……、ンッ……、か、帰ります」
言っている最中、机の影に隠して太ももの上に置いていた携帯が震えていた。
『駐車場にいる。サボってオマ×コしに……』
待ち受け画面のダイジェスト表示を見ただけで溢れた雫がクロッチを汚す。
「上には言っといたげるから。運転、気をつけてね?」
「……すみません、ありがとうございます、いざとなったらタクシーで帰りますから大丈夫です」
一転早口でそう言うと、PCのシャットダウンも確認せず、バッグを背負い、先輩と目も合わせずフロアを後にした。
エレベーターがのろく感じる。地上が近づくにつれ、鼓動と疼きが強まる。誰かが見ているかもしれないのに注意を払わず、征四郎のものだろう高級SUVを見つけて、一直線にそこへ向かう。助手席に乗り込んだ時には、下着の外まで雫が溢れ、脚の付け根をヌメらせていた。
「久しぶりだな」
会うなり体じゅうに視線を感じた。ゾワゾワと肌を駆ける騒めきに、ともすれば声が出そうになって、下唇を噛んで耐えたあと、
「っ……、そうね」
辛うじてそれだけ言った。

