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隷吏たちのるつぼ
第6章  第五章 誨淫の舎
 鼠径に両手を添え、濡れ照る先端へ唇を密着させると、頬を窄めて口内へ含んだ。ジュブリ、ジュブリ……音を立て、柔らかいボブを揺らして頭を上下させる。図書室の紙の腐った臭いと、牡牝の臭いが混然と鼻腔を抜けてきて、自然と溢れてくる唾液を舌で丹念にまぶした。

「智咲、俺のチ×ポ、好きか?」

 頭を撫でられると、軌跡がジーンと和む。

「ふぁ、い。んっ、だい……、ふきれす」
「でもオナクラじゃ、あんなにイヤがったじゃねえか」
「むふぁっ! も、もうふぃあけ、ありまふぇ……」

 ああ、頬張りながらの陳謝など失礼極まりない。全く礼儀がなっていない。

 ぶはっと細かな飛沫を散らして口を離した智咲は、幹を握り、陰嚢を揉みほぐして涙目を向けた。

「あの時は申し訳ありません、でした。おゆるし、ください」
「まあ反省してんなら、いいぜ、別に。智咲のオクチは、オマ×コなみに気持ちいいからな」
「ほんとうですかっ」

 嬉しさに、袋を少し引き下げ、亀頭を握り込んで裏を反らすと、寄皺に沿って舌を這わせる。

「おお。どこで憶えやがったんだよ、そんなテク」

 征四郎の語尾が蕩けている。

「こうしたいんですっ。征四郎様のオチ×ポ、ペロペロしたくて、してるんですっ」

 太一のモノには触れたことはない。要求もしてこない。要求されたとしても応じなかったろう。
 寝床で征四郎の肉棒を思い出し、花唇をイジりつつ覗いていたスマホの中で、アダルト動画の女優がこんな舐め方をしていたのを見た。自分もこうやって舐めたい。そう思っただけだ。

「きもちいい……、ですか?」
「ああ。風俗嬢なんかよりよっぽど気持ちいいぜ。本気でエロくなってるフェラだからな」
「うれしい……」
 だが風俗嬢なんかどうでもいい。智咲は袋へ唇を押し付け、玉を舌先で転がして悋気を落ち着けたあと、「あ、あの……、……く、日下さん。日下さんよりも、気持ちいいですか?」

 おずおずと問うた。一途に見上げてきたが、悠香梨の名前を出す時だけは、さすがに返答が怖くて牡茎の陰に顔を隠した。

「あ? 気になるのか?」
「は、はい。……あの、いえ」
「くくっ、どっちなんだ?」
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