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隷吏たちのるつぼ
第6章  第五章 誨淫の舎
「智咲の方は知ってんのに、オトモダチの方が知らねえなんて可哀想だろ? くくく……」

 そう言って机の下へ屈み、襟首を掴んで悠香梨を引きずり出す。

 両手を後ろで縛られたブラウスが土汚れ、タイトスカートは皺を刻んで乱れていた。無残な姿だ。なのに、スラリとした肢体をしなだらせて、汗を滲ませた悠香梨は、何とも言えぬあだめきに満ち溢れて見えた。

「やだ……もしかして」
「あ? なんだよ智咲」

 悠香梨がこんな媚態を晒しているのは、明らかに……。

「え……だ、だって、今日、征四郎様……、わ、私だけ……、なにこれ? おかしい」

 血の気が引き、主人の問い答えるのではなく、ただ独りごちた。占有の喜びが霧消し、様々な悪意が溶け込んだ反吐が胃を動かす。絶頂の余韻までもが冷めやっていた。

「なら自分で確かめてみろよ?」

 肉槍をズボンへしまわないまま、椅子を一つを引いて征四郎が腰掛けると、入れ替わりに、智咲はすっくと立ち上がった。

 足早に悠香梨へ近づき、タイトスカートを乱暴に捲り始める。

「本山ちゃんっ、やめてっ」
「うるさいっ! と、とっとと、見せなさいよっ!」

 目隠しで縛られている悠香梨と、憤怒に駆られた智咲では勝負にならなかった。体格で劣る智咲だったが、腰骨までスカートを捲ると、体重を利して悠香梨の脚を開かせた。

 まだ下着を履いていた。だが見るからに、中の媚肉がほぐれているのがわかった。たっぷりと肉汁を吸ったショーツを掴んで全てを晒してやる。初めて他の女の牝の器官を見た。悠香梨のそこは叢に飾られて、肉花がはしたなく咲きこぼれていた。

「くうっ……」

 悠香梨が嘆息すると、襞の合わせからドロリと白濁が流れ出てきた。さっき自分の股ぐらから指に掬って確かめたものと比べて濃厚に見える。この女はもう、征四郎の劣情を賜っていた。自分よりも先に。さっき真下から串刺しにしてくれた、そして愛しみをこめてしゃぶった牡茎は、この女を貫いた後の、この女が牝汁をふんだんに浴びせたものだったのだ……。

「おい、もっと後ろまで見てやれよ」

 冷然となり、せりあがった苦みをぺッと悠香梨の恥丘へ吐いた智咲は、征四郎に勧められるまま、膝を抱え、寝技のようにして抑え込んだ。屈したことでヒップが丸出しになる。

「いやっ……!」
「なんですか、これ」
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