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隷吏たちのるつぼ
第1章 プロローグ

今日は「若手女性職員による職場活性化活動」の第一回会合だった。ケーススタディやテーマディスカッションが行われ、夕方からはこの広い部屋で夕食、そのまま宴会となった。
アルコールを片手に、ウットリとして先輩と自分の痴戯を鑑賞する者。同じように淫らなキスを交わす者。一人で体を撫で始めた者。昼間はそれなりに真面目だった参加者の顔つきが変わっている。
異様な空気に、頭が茫漠としてきた。
『教育委員会事務局に超絶可愛い人がいる』
情報交換のために同期の間で作っていたグループチャットに、そんなメッセージが回って来た。そして萌子の職務柄、すぐに会う機会が訪れた。
オジサン、オバサンに囲まれていたから、同じ二十代の先輩と話せるのは嬉しかったが、それ以上に、勝手に頭の中に思い描いていたハードルを軽々と超える先輩のルックスは、女の自分であっても見惚れるほどだった。公務員のキャリアとって重要な人脈形成とやらをヌキにしても、是非知り合いになりたいと思った。先輩も快く、ときどきランチに誘ってくれたり、会館を訪れたら用がなくとも声をかけたりしてくれるようになった。そんな先輩が誘ってくれたからこそ、普通ならば面倒くさく感じるこの活動に参加することにしたのだ。
「あ、わっ」
「脚開いて」
キュロットスカートの端から手を差し入れられた。脚を撫でられると、退けようにもうまく力が入らない。もはや奥地が熱く緩んでいる。指が触れたら、恥ずかしいぬかるみを知られてしまう。
懸命に脚を擦り合わせる萌子と、ショーツの中へ徐々に指を入れてくる先輩との間で静かに格闘していると、
「やっばい、遅れたー。ごめんねー」
と声がかかった。
「……遅いよ。忙しいなら来なくてよかったのに」
キスを離した先輩が、口を尖らせた睨み顔を向ける。声の主は先輩とは反対隣へと座った。
「そう言うなって。県庁から車ぶっとばして来たんだからさぁ」
「出向してんだから、無理しなくてもいいし。おうちは大丈夫なの?」
「あー、ダンナ?」
バッグから取り出したヘアクリップで髪を留める、その手にはリングが光っていた。「いいって。コツコツ仕事中だろうし、ゴハンだって適当に食べんでしょ。私に歯向かえないもん」
アルコールを片手に、ウットリとして先輩と自分の痴戯を鑑賞する者。同じように淫らなキスを交わす者。一人で体を撫で始めた者。昼間はそれなりに真面目だった参加者の顔つきが変わっている。
異様な空気に、頭が茫漠としてきた。
『教育委員会事務局に超絶可愛い人がいる』
情報交換のために同期の間で作っていたグループチャットに、そんなメッセージが回って来た。そして萌子の職務柄、すぐに会う機会が訪れた。
オジサン、オバサンに囲まれていたから、同じ二十代の先輩と話せるのは嬉しかったが、それ以上に、勝手に頭の中に思い描いていたハードルを軽々と超える先輩のルックスは、女の自分であっても見惚れるほどだった。公務員のキャリアとって重要な人脈形成とやらをヌキにしても、是非知り合いになりたいと思った。先輩も快く、ときどきランチに誘ってくれたり、会館を訪れたら用がなくとも声をかけたりしてくれるようになった。そんな先輩が誘ってくれたからこそ、普通ならば面倒くさく感じるこの活動に参加することにしたのだ。
「あ、わっ」
「脚開いて」
キュロットスカートの端から手を差し入れられた。脚を撫でられると、退けようにもうまく力が入らない。もはや奥地が熱く緩んでいる。指が触れたら、恥ずかしいぬかるみを知られてしまう。
懸命に脚を擦り合わせる萌子と、ショーツの中へ徐々に指を入れてくる先輩との間で静かに格闘していると、
「やっばい、遅れたー。ごめんねー」
と声がかかった。
「……遅いよ。忙しいなら来なくてよかったのに」
キスを離した先輩が、口を尖らせた睨み顔を向ける。声の主は先輩とは反対隣へと座った。
「そう言うなって。県庁から車ぶっとばして来たんだからさぁ」
「出向してんだから、無理しなくてもいいし。おうちは大丈夫なの?」
「あー、ダンナ?」
バッグから取り出したヘアクリップで髪を留める、その手にはリングが光っていた。「いいって。コツコツ仕事中だろうし、ゴハンだって適当に食べんでしょ。私に歯向かえないもん」

