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隷吏たちのるつぼ
第3章  第二章 遅れた服罪
 自分から抜き取ったくせに。

 しかし智咲はスカートを両手で掴み、また目線を脚の間へ落とした。足元では、股間から朱血の斑紋を帯びた白濁が溢れて、吐瀉と混ざっていた。

 征四郎が再度、顔を股間へと引き寄せようとしても、智咲は身を強張らせた。

「い、いや……」
「あ? 歯向かうのかよ」
「お、おね、……がい、です……」
「聞こえねえな」

 顔面の数センチ前で肉幹が扱かれる。指と鰓が弾け、ニュブリ、ニュブリという音を間近で聴かされた。

「このままカワイイお顔にぶちまけてやろうか?」
「やぁっ……」
「うお、気持ちいいぜ……。オナクラみたいだな。くくっ、ヤラなくても勝手にイッてくれるんだから、楽なもんだろ」

 征四郎がすうっと息を吸い、扱く音が早まっていく。レストルームでさんざん見せつけられた──今にも射精を果たしそうだ。

「いやっ!」

 ピタリと手首のスナップが止まった。

「なんだ?」
「あ、あの……。な、何とかしてください……ま、また……、な、中が、痒いんですっ!」

 肉幹を握る手にすがり、切実に訴えた。

 剛直をしゃぶらされ、喉奥まで突き込まれ、嘔吐している間に、拘束されたまま開いた股間では熱い疼きが再び渦巻いていた。不浄の牡茎で口内をこき混ぜられるなんていう暴虐を受けているのに、この混ぜ棒で脚の間も荒らし回してほしいという猥乱な願望が芽吹いていた。

 認めざるを得なかった。そうしてもらわなければ、身が欲熱で溶解してしまいそうだ。

「何とかって? 何だよ。言ってみろ」

 そんな恥知らずなことは言えない──
 しかし目の前の鈴口を見ているだけでトクンと蜜が迸った。ためらわれたのは一瞬だけだった。

「も、もう一回、……い、いれて、ください」
「チ×ポが欲しいんだな?」

 天を仰いだまま、瞬きをすると両方の目尻から涙が溢れた。

「はい……」

 足首の戒めも解かれ、ショーツとスカートが抜き取とられた。立ち上がり、布団の上に尻をついた征四郎を跨がらされる。

「こ、来いっ」

 上ずった声で言う征四郎の肩へ手を置く。肉槍が真下から自分を狙っていた。
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