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隷吏たちのるつぼ
第3章  第二章 遅れた服罪



 最後に深いキスを交わし、唇を離すと目が合って、よいしょ、と照れ隠しの掛け声とともに彼の体を降りた。片脚の膝に丸まっていたショーツを一旦抜き取り、広げて履き直す。果汁を吸った下着の重みに、密かに顔を熱くした。

 踵をついて片膝を屈すると、悠香梨の長い脚があらわとなった。太ももの間にセミタイトがぴんと張る。ヒップまで捲り上げ、足を外へ開くほうが履きやすいのだが、車の中では立ち上がることができないし、恋人の前でできるわけがない。

「……。ちょっと。なに見てんの」

 秀之が暗みの中で悠香梨の姿態を眺めていた。睦みに満ちた視線を浴びて胸を熱くしながらも、サッと両脚を揃えてスカートの裾を引く。

「ううん、キレイな脚だなって思って」
「脚フェチ。脚だけ、キレイなんだね」
「あっ、ち、ちがうよっ、ユカリン。ぜ、全部」

 慌てる様子が可笑しい。

「いいから見んなって。そんなの持ったまま、褒められてもね」

 悠香梨は秀之の持つ、尖端に濃白の畢竟を湛えたコンドームを指して笑った。

 秀之が買ったばかりの中古のミニバンに乗って山へ登り、二人で夜景を眺めた帰りだった。何気なくダッシュボードを探るとやたら慌てたから本格調査に乗り出した。すぐにコンドーム発見。別の女を車に乗せるだけの度胸は秀之にはないし、言っちゃなんだが、そんなにモテない。

 一歳年下の彼氏を問い詰めると、「念のため」とわけのわからない理由を述べた。お互い実家暮らし。さてはミニバンを買ったのもエロい期待があるんだろ、とからかったら、口では否定するもまんざらでもない御様子。可愛いらしいな、と思うと、何だか欲情してきた。

 山道の途中に未舗装の脇道を見つけ、入っていった先にあった電力施設のコンクリート小屋の陰に駐めさせた。出したいくせに手を出してこない彼氏のために、悠香梨のほうから運転席へと跨っていってやったのだった。

 潤しかった時間を思い出しつつ、秀之が目を逸らす間にヒップをシートから浮かせ、素早くショーツを上げてスカートを下ろした。

「……気持ちよかった?」
「うん」
 セックスの後には必ず吸うタバコに火をつけ、長い煙を吐き出しながら問うと、秀之は助手席側の窓を少し開けて素直に答えた。「でも……」
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