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隷吏たちのるつぼ
第4章  第三章 詭謀の酬い



 古いラバーシートの廊下には黒くこびりついた靴跡が多数残っていた。何かの拍子で入り込んだ小砂利を膝に踏んでしまい、チクリとした痛みが走る。今日はどの部屋も使われていないから、館内は静まり返っていた。

 節電の為に消灯された仄暗い廊下を、智咲は四つん這いで進んでいた。揺れるチェーンの先には征四郎が歩いている。モタモタしているとすぐに、チェーンがピンッと張られて合図が送られた。

 会館にやって来るや、征四郎は首輪を嵌めた智咲をインフォメーションブースから連れ出し、スカートだけでなく、ストッキングもショーツも脚から抜き取ってしまって、下肢を丸出しにした姿で廊下を這わせた。薄く透けるストッキング、小さな布地であるショーツすら、有ると無いとでは大違いだった。周囲には誰もいないとわかっていても、人としての証である衣服を剥がれた下腹を微風が撫でるたび、その霊威的な感触に身震いがした。

「ノロノロするなっ」

 征四郎の叱咤は、真っ直ぐ伸びる廊下だけではなく、智咲の頭の中にも響いた。

「んぐっ……、あっ……!」

 引綱が強すぎて、智咲は突っ伏して頬を廊下へついた。ベルトのバックルを外す音が聞こえる。

 もう、ここで姦されてしまうのか。あるいは、また、喉の奥を無理矢理に貫かれるのか。
 及んでくるだろう暴威がどちらなのか考えていると、

「……あひっ!」

 突然ヒップに灼け落ちるような痛みが走った。

 振り返ると、背後で仁王立ちになった征四郎がベルトを振り上げていた。

「おらっ、何してんだよぉっ!」

 臀肉が斜めに炸発する。

「ああ、やぁっ!!」

 智咲は匍匐前進で逃げたが、更にもう一発、ベルトが肌に降った。

 今日の征四郎は、これまでに輪をかけて残忍だ。智咲は逃げ惑いながら、この一週間、姦辱され続けた自分を顧みた。何か至らぬ点があったのだろうか。しかし牛馬のごとくヒップを痛打されるだけの理由は、すぐには思い当たらなかった。

「うがっ」

 突然背後から何かが口へねじ込まれて、首が後ろへ反った。まさに牛馬が咬むハミのように、前歯に挟ませたボールギャグを髪ごと革ベルトで括りつけられた。
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