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隷吏たちのるつぼ
第4章  第三章 詭謀の酬い
「はぁ!? オッサン、バカでしょ? まだ一緒に食事してもらえると思ってんの?」
 笑った悠香梨は、ドアへ向かいつつ、「一人でお腹いっぱい食べて、一人で寂しく泊まったら? これに懲りたら、もう二度と……」

 ノブを捻ってもドアは開かなかった。
 何度か捻り、それでも開かないことがわかると、悠香梨の背中に狼狽が浮かんでいく。

 面白い。最高だ。

 スイートのドアには電子錠が付いていて、内鍵にもできる。登録されている指紋をノブのセンサーにかざさなければ開かない。

 車中で会話がなくてイライラしていたのも、ドアの前で唐突にフルネームで呼んだのも、やたら説明的だったのも、全て合点がいった。

 征四郎とっては、秀之の工場なんて別にどうでもよかった。この部屋に入った時点で、ドアが閉まった時点で、二人きりになれた時点で、狙いは達成されていたのだ。

 足音を立てないように大股で戸口へ進むと、気配を察した悠香梨が振り返る寸前に、髪の間から顔を出していたタンクトップのY字を掴んだ。

 手加減なく長身をなぎ倒す。

「いたいっ」

 カーペットながらモロに体を打ち付けた悠香梨へ飛びかかると、

「未遂、なんて、言わないでさぁっ。強姦にしちまおうぜ!」

 長いだけに取り回しが利かないのだろうか、呆気なく脚の間に体をねじ込むことができた。片脚を肩に抱え、もう一方は膝を抑えつける。スカートではないのが、むしろ喜ばしい。美脚が開いた様子を存分に拝むことができる。

「きゃっ!」
「くくっ、女の子らしい声が出ちゃったねえ。ひょっとして彼氏とレイプごっことかしてるんじゃない? 感じちゃったら和姦になっちゃうから気をつけてね」
「だ、誰が……、ちょっ、やめっ、ろっ……」

 征四郎の体に阻まれて閉じることができない脚の中心で、悠香梨が身を捩るたび、クロップドパンツの縫い目が揺れている。遮る物も、退ける物も何もない。

「食事はできなかったけど、代わりにココ、たっぷり味わってやるよおぉっ!」

 パチンコ屋からずっと溜め込んでいた淫欲を力に変えて、征四郎はパンツの中心へしゃぶりついた。
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