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鬼ヶ瀬塚村
第22章 真理子
『お父さんが言ってたわ。私が東京へ行ってノブと知り合い始めた時ね…私が19歳だったかな。ある朝ね、小さな優子が家のどこを探してもいなかったんですって。お母さんもお父さんも達弘もお祖父ちゃんもみんな探したわ…けど、見つからなかった。やがて日が暮れ始めて村人総出で探したの。そしてね、小さな優子は暗闇の中ちご坂に居たのよ。ずーっと坂を見つめて立ってたんだって。身体中蚊に刺されてても、ピクリとも動かずに…』

『朝から晩まで…死体を…待ってたの?』

『ええ、あの子は人間の味が大好きなのよ。今でも時々学校サボって奴奴を待ってるみたいよ。で、解体小屋で飽きるまで死体を弄ったら血を洗い流す為にここへ来るのよ』

『………』

『ね?漫画のネタの宝庫でしょう?こんな辛気臭い場所、本当に大嫌いだったのよ。意味もなく生きて、隣村だかそこらの地主の男と結婚して…秘密を守って掟を守って…そんな人生が嫌で、頭がどうにかなりそうだったわ』

真理子さんは両手を下ろした。

『だからノブに出会って私は変わった。大学にあんたがやって来た時は本当に嬉しかったわ』

『それなんだけど…真理子さんよく僕を見つけられたね』

『周りに訊いて回ったのよ』
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