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鬼ヶ瀬塚村
第22章 真理子

『新入生が入学してきて私はすぐに漫画研究部に入ったわ』
『あれ?最初から居なかったの?初耳だな』
真理子さんは黙ってしまった。
よく見ると恥ずかしそうに目を伏せている。
こんな真理子さんは久しぶりに見た。
とても可愛く感じた。
『あんたを探す為に入ったのよ………で、あんたを探す日々だったわ。ノブ、あんたペンネームだったでしょ?漫画投稿した時』
『うん、そうだったね』
『だから大変だったわ。誰もあんたを知らないんだもの』
『………』
『でね、ようやくよ漫画研究部の顧問やってた先生いたじゃない?ほら夏目漱石みたいな顔した先生』
『…うん』
『あの先生だけはあんたを覚えてて知ってたのよ。彼は教えてくれたわ"あそこで背中を丸めて1人で漫画を描いているのがそうだ"って…私、笑っちゃったわ。だって、あんた新入生なのにみんなの輪から離れて教室のど真ん中で漫画描いてたんだもん』
『…苦手だったんよ…』
『で、どんな顔してんのかなぁって思って近寄ったのよ』
『どう思ったの?』
『眼鏡かけない方が素敵だなって思ったわ』
真理子さんはニヤニヤしながら言った。
『大して重度の近視でもないのに、薄い縁なし眼鏡をかけた生意気そうなあんたを一目見て好きになったわ』
『…えッ!?』
耳を疑った。
『あれ?最初から居なかったの?初耳だな』
真理子さんは黙ってしまった。
よく見ると恥ずかしそうに目を伏せている。
こんな真理子さんは久しぶりに見た。
とても可愛く感じた。
『あんたを探す為に入ったのよ………で、あんたを探す日々だったわ。ノブ、あんたペンネームだったでしょ?漫画投稿した時』
『うん、そうだったね』
『だから大変だったわ。誰もあんたを知らないんだもの』
『………』
『でね、ようやくよ漫画研究部の顧問やってた先生いたじゃない?ほら夏目漱石みたいな顔した先生』
『…うん』
『あの先生だけはあんたを覚えてて知ってたのよ。彼は教えてくれたわ"あそこで背中を丸めて1人で漫画を描いているのがそうだ"って…私、笑っちゃったわ。だって、あんた新入生なのにみんなの輪から離れて教室のど真ん中で漫画描いてたんだもん』
『…苦手だったんよ…』
『で、どんな顔してんのかなぁって思って近寄ったのよ』
『どう思ったの?』
『眼鏡かけない方が素敵だなって思ったわ』
真理子さんはニヤニヤしながら言った。
『大して重度の近視でもないのに、薄い縁なし眼鏡をかけた生意気そうなあんたを一目見て好きになったわ』
『…えッ!?』
耳を疑った。

