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鬼ヶ瀬塚村
第22章 真理子

真理子さんが僕に一目惚れ?
『…冗談でしょ?』
『冗談なんかじゃないわ。可愛い顔してたから泣かせたくなった』
『なんだよ、それ…』
『ふふ…そして今に至るわけなのです』
真理子さんはそう言って僕の右肩に頭を乗せた。
『でも、よかったじゃない。こんな美人の年上の彼女が出来てさ?私、入学してすぐは猛烈にアタックされてたのよ?』
『だろうね』
『で、漫画の話を私がしだすとみんな嫌な顔して離れていくのよ?面白かったわ』
真理子さんはクスクス笑った。
『真理子さん、辛口だもん』
『違うわよ、ただあの漫画はこうした方がいいとか、あの漫画家はああした方がよかったって言ってただけよ?』
相変わらずだな。
僕は肩に真理子さんの重みを感じながら何故だかとても穏やかな気持ちだった。
『…真理子さん自身がホラーだったのか』
僕がポツリと呟くと真理子さんは
『そうじゃありません』
と笑った。
『ホラー少女は優子の事よ。優しい子供で優子だなんて皮肉だわね…けど、私は大切に思ってるわよ』
『知ってるよ。だから村長になったんでしょ?』
『だって、あの子が村長になったら村が殺戮現場になりそうじゃない』
真理子さんは僕の肩から離れて再び月を見上げた。
『…冗談でしょ?』
『冗談なんかじゃないわ。可愛い顔してたから泣かせたくなった』
『なんだよ、それ…』
『ふふ…そして今に至るわけなのです』
真理子さんはそう言って僕の右肩に頭を乗せた。
『でも、よかったじゃない。こんな美人の年上の彼女が出来てさ?私、入学してすぐは猛烈にアタックされてたのよ?』
『だろうね』
『で、漫画の話を私がしだすとみんな嫌な顔して離れていくのよ?面白かったわ』
真理子さんはクスクス笑った。
『真理子さん、辛口だもん』
『違うわよ、ただあの漫画はこうした方がいいとか、あの漫画家はああした方がよかったって言ってただけよ?』
相変わらずだな。
僕は肩に真理子さんの重みを感じながら何故だかとても穏やかな気持ちだった。
『…真理子さん自身がホラーだったのか』
僕がポツリと呟くと真理子さんは
『そうじゃありません』
と笑った。
『ホラー少女は優子の事よ。優しい子供で優子だなんて皮肉だわね…けど、私は大切に思ってるわよ』
『知ってるよ。だから村長になったんでしょ?』
『だって、あの子が村長になったら村が殺戮現場になりそうじゃない』
真理子さんは僕の肩から離れて再び月を見上げた。

