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鬼ヶ瀬塚村
第23章 ガキ
翌朝、家族一同で朝食を取った。
勿論、弘子さんとクニさんの姿は無い。
邦子さんも体調が悪いのか今朝は姿が無い。

僕は彼らを見て不思議な気持ちだった。
昨日までとは別人のように彼らは鮮明だった。
秘密を共有したからだろうか。遠い田舎の村人とはもう感じなかった。

仲間に思えた。

『何ジロジロ見てんじゃ?はよぉ食べんがね?』

向かいに座っている吾郎さんに言われて僕はハシを動かした。
気を使ってくれたのか、食いつくしたのか…ちゃぶ台には肉はなく川で取れたという魚と野菜がメインだった。
真理子さんに言わせれば鬼ヶ瀬塚村で魚を食べれるのは稀らしい。

寝る直前まで色々話して聞かせてくれた。

鬼ヶ瀬塚村の西に首ノ村という農村があり、そこから物々交換されてようやく魚が手に入るようだ。

首ノ村もまた鬼ヶ瀬塚村と同じ秘密を持っている。
この地域に点在する小さな村は全部で4つある、相場は違えど処理の仕事を請け負っていた。

川のある首ノ村の他には大昔の坑道が残る鬼門村、そして少し離れた場所に石造りで出来た鎌研ぎ村がある。
真理子さん荒岩家はもとより鬼ヶ瀬塚村は鎌研ぎ村との交流を嫌うらしい。
理由までは教えてくれなかったが、とにかく嫌悪しているのだ。
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