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鬼ヶ瀬塚村
第23章 ガキ
今日は学校が休みらしく、優子と一郎さんもゆっくりしている。

ごくごく普通の家族の朝食風景だった。

『おい、いづまで豚みでぇに食っでんだ?あ?はよぉ二階行っで和幸に乳やっでごんか?』

不意に達弘さんが魚を丸ごと頭からかぶり付き、奥歯でジャリジャリ噛みながら言った。

紗江さんはムスッとしたまま返事をしなかった。

『はよぉ行がんがッ!?』

『達弘』

達弘さんが怒鳴ると宗二さんが止めに入った。

『達弘ぐん、言い方っでもんがあるっぺよ?』

一郎さんも困った顔で達弘さんに言う。

達弘さんは紗江さんをつり上がった狐の鋭い目で睨み付けていた。

真理子さんから聞いたが、達弘さんと紗江さんは幼馴染みで5年前に結婚したらしい。
紗江さんは首ノ村出身で、自転車で一時間かけて鬼ヶ瀬塚村の小学校に通っていたのだとか。

鬼ヶ瀬塚村には村人がおよそ数百人程で、ほとんどが年寄りだった。
子供の数は少なく村唯一の小学校も今現在の生徒数はわずかに9人。
内2人が首ノ村の子供なのだという。

小学校の敷地内に中学校があり、その生徒数も両手で数えられる程度だった。

紗江さんと達弘さんは4歳年が違ったが、同じ教室に机を並べて勉強していたようだ。
やがて担任に達弘さんにとっては叔父に当たる一郎さんが就任された。
当時一郎さんはわずか20歳だったらしい。
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