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鬼ヶ瀬塚村
第23章 ガキ

"地獄の餓鬼"昨日真理子さんが鬼流しの湯で話していた事を思い出す。
優子は悪意なんてないのだ。
ただ、ちょっと血が濃すぎたのだ。
『オレ、ノブがぐれたイヤリング探しに行っでぐる』
優子は相変わらず片耳にだけ僕が土産に買ったイヤリングをぶら下げている。
2人であれだけ探しても見つからなかったのだ。
検討のつかない場所に転がっていったのだろう。
『優子…ごめん』
真理子さんが呟いた。
優子はジッ真理子さんを見下ろすとニッと白い歯を見せて笑った。
『気にずるごどねぇよぉ、オレ絶対見つけてやんがんね?』
『パンツ履いて行きなさいよ?』
『もう必要ねぇっぺ。姉ぢゃんが村長なんだがら、オレにせーりはもういらね』
優子はそう言って居間を出ていった。
『…そっか…もうパンツ履くようになったんだ』
真理子さんがポツリと呟いた。
僕が不思議そうに真理子さんを見ていると、それに気付いたのか真理子さんは苦笑いを浮かべながら言った。
『あの子、いつでも生理が来てもいいように…履かなかったのよ。来たらすぐわかるでしょ…?馬鹿な子だねぇ』
真理子さんはどこか寂しそうだった。
あの"癖"は優子ながらの期待を表していたのか。
なんだか可哀想な気持ちになってくる。
優子は悪意なんてないのだ。
ただ、ちょっと血が濃すぎたのだ。
『オレ、ノブがぐれたイヤリング探しに行っでぐる』
優子は相変わらず片耳にだけ僕が土産に買ったイヤリングをぶら下げている。
2人であれだけ探しても見つからなかったのだ。
検討のつかない場所に転がっていったのだろう。
『優子…ごめん』
真理子さんが呟いた。
優子はジッ真理子さんを見下ろすとニッと白い歯を見せて笑った。
『気にずるごどねぇよぉ、オレ絶対見つけてやんがんね?』
『パンツ履いて行きなさいよ?』
『もう必要ねぇっぺ。姉ぢゃんが村長なんだがら、オレにせーりはもういらね』
優子はそう言って居間を出ていった。
『…そっか…もうパンツ履くようになったんだ』
真理子さんがポツリと呟いた。
僕が不思議そうに真理子さんを見ていると、それに気付いたのか真理子さんは苦笑いを浮かべながら言った。
『あの子、いつでも生理が来てもいいように…履かなかったのよ。来たらすぐわかるでしょ…?馬鹿な子だねぇ』
真理子さんはどこか寂しそうだった。
あの"癖"は優子ながらの期待を表していたのか。
なんだか可哀想な気持ちになってくる。

