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鬼ヶ瀬塚村
第23章 ガキ
『デリケートな問題よね、今週あたり横山先生に診てもらおうかな…』

真理子さんは呟き、天井に向かって手を伸ばし猫のように大きな伸びをした。

『私、仕事してくる。あ、漫画のね。住所教えたくないなぁ…編集に…どうやって送ろうかなぁ…』

『マンションどうするの?』

『んー…家賃は振り込んであるし、後はガスとか水道止めて貰って…ああ、面倒臭いなぁ…時間無理矢理でも作って色々しなきゃ』

『…帰らないの?』

僕の問いに一郎さんが少し反応した。
カヤさんも微妙に動いたような気がする。

真理子さんは少し考えてから

『まだ、わかんない』

とニヤニヤした。

『いっちゃん、ノブに村の事色々教えてあげといて?後、カヤばあちゃんに漢方飲ませといてね?脚の浮腫みが酷いんだって』

真理子さんは一郎さんに言うと、僕にニッと笑って居間を出ていった。
キュッキュッキュッと木材が軋む音が遠ざかったのを見てから一郎さんはちゃぶ台の茶碗やら湯飲みやハシをまとめ始めた。

『さてと、たまの休みは家事じゃば。紗江ぢゃんばっかに任せらんねがらねぇ』

『僕も手伝います』

『ありがだいね、じゃあちゃぶ台拭いで…ほれ、大皿運んでぐれるかな?』
一郎さんはニコニコしながら積み重ねた茶碗を持ち上げて立ち上がった。
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