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鬼ヶ瀬塚村
第23章 ガキ
カヤさんが芋虫のようにわずかに動いた。

『あれぇ?どごが行くんが?』

ちょうど紗江さんが居間に戻って来た。

『ちぃと信人ぐんに村案内じだり色々教えでぐんだわ。ばっぢゃんの面倒頼むばね。和幸は体調悪いんが?』

一郎さんがニコニコしながら紗江さんに言う。

『あ?体調なんざピンピンよ。よぅ寝でるわ。さっぎまでグズッどっだが乳やっで歌聞かせだらグッスリだっぺ』

紗江さんはそう言って笑った。
紗江さんは相変わらず僕には愛想は悪いが、一郎さんとカヤさんには可愛らしく笑う。
人間関係に好き嫌いが激しいタイプなのだろうか?
それとも一種の人見知りだろうか?

『達弘ぐんが和幸体調悪い言うとったんじゃばなぁ…?まぁ、ええっぺ。じゃ、行っでぎまずわ。信人ぐん、おいで』

僕は紗江さんとカヤさんに軽く会釈してから一郎さんについていった。
やっぱり紗江さんは僕を軽く睨んでいた。

外は快晴だった。
蝉が鳴く中、村の子供達が僕と一郎さんの10m程後ろからついてくる。
まだ年端のいかない子から中学に上がった程度の子の5人だ。

『彼らは…兄弟ですか?』

僕が言うと一郎さんは"ちげぇ、ちげぇ"と笑った。

『あれはみんな友達同士でずわ。上の子が下のガキんぼの面倒見るんでずわ。僕も子供の時はよぐ真理子ぢゃんや村の子供の面倒よぉ見でましだわ』
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