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鬼ヶ瀬塚村
第23章 ガキ
確かに白く高い白樺ばかりが目立つ。
これでは野生の生き物は隠れても目立つだろう。

『もうぢっと行ぐと僕の狩猟小屋があるっぺ。犬がおるんでずわ、狩猟犬だっぺよ。紹介ずるば』

一郎さんの後に続き、少し歩くとひらけた場所に狩猟小屋があった。
小屋と言うよりはキャンプ場なんかにある木製のロッジに近い。

裏から犬がキャンキャン鳴く声がする。

『あれが僕の狩猟犬のキキ子どビビ介だっぺ』

白く細身の雑種犬と黒く大型の犬がこちらを見つめている。

『おいで、ほれッ!』

一郎さんがその場でしゃがみ手を広げると二匹は一郎さんに駆け寄った。

『白いのがキキ子で、ごっちのビビ介は秋田犬なんだわ。ほれぇ、2人ども挨拶しなぁ、信人ぐんだよぉ』

二匹はまるで一郎さんの言葉がわかるかのように僕をジッと見上げた。

そしてハッハッハッハッと舌を出しながらビビ介は伏せを、キキ子はお座りを披露した。

『可愛いですね。放し飼いなんですか?』

僕はキキ子の頭を優しく撫でてやった。

『んだよ、夜にば裏の犬小屋に繋げんだげんど賢いがらごの通り遠ぐに行がんのでずわ』

『頭がいいんですね。可愛いなぁ』

キキ子は僕に撫でられて嬉しそうに舌を出していた。

『熊やなんかに襲われないんですか?』
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