この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第25章 奴奴
『…働か無くてもお金が勝手に入って来るだとか、病気を理由に国から補助金を貰いたいだとか………どうすれば僕と結婚せずに…恋人と結婚出来るかだとか…書かれていました………僕は…まるで…裏切られて…知らずに彼女に対して一生懸命で………馬鹿みたいで、一生懸命尽くしたのに…好きで好きで仕方がなくて………幸せにしてあげたいから頑張ったのに…全部笑われていて…酷い人間だなんて思いも…よらなくて………騙されてたんでしょうか?』

奴奴は涙で濡れた目を真理子さんに向けた。
彼は救いを求めている。この暗闇から脱出する方法を探している。苦しくて苦しくて仕方がないのだろう。

『騙されていたかどうかは私には判断出来ません』

真理子さんは淡々と冷たげに言う。奴奴は唇を噛み締めながら下を向き、肩を震わせながら続けた。

『大好きだったんですよ…なんとかしたかった………僕だけを好きでいて欲しかった…どうして僕じゃ駄目だったんでしょうか?』

『知りません』

『………どんな気持ちでいられるんでしょうね…人を欺いて生きる人間は………僕には理解できない………辛くないんですか?…悲しくないんですか?…僕には絶対…出来ない…好きだったら好きなんですよ…普通は…そうじゃないですか…?』
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ