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鬼ヶ瀬塚村
第25章 奴奴
『警察は………僕を調べますよね…?』

『はい、恐らくは。けれど、私達が処理させて頂くのであなたは殺人事件の犯人にはなりません。勿論環境は変わるでしょうが…少なくとも死体が見つかる迄は野田さん、あなたは犯人ではありません』

奴奴は力が抜け少し小さくなった様に見えた。
強張りがほぐれたのだろう。

『あの………僕を………最低な人間だと…思いますか?』

奴奴は相変わらず涙で濡れた目をこちらへ向けて来る。

彼は自分の気持ちを理解して欲しいのだろう。
大丈夫だと言って欲しいのだろう。
彼の心は今人生で一番孤独なのだから。

『いいえ』

真理子さんが静かに否定した。
わずかに奴奴の目が輝いたように見えた。

『車はタイヤの隅々まで洗浄して下さい。出来れば人気のない場所でご自身の手で。ガソリンスタンドの洗車は監視カメラに撮影されたり店員が覚えてしまうかも知れないので避けて下さい…廃車にしたりすると益々容疑が深まります。車内はこちらで交換させて頂きます。ルミノール反応が出ると思うので、可能な限り全て交換します。新品ではなく…少し年月が経過した物に』

真理子さんは相変わらず事務的に伝える。
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