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鬼ヶ瀬塚村
第25章 奴奴

『高速など使いましたか?』
『いえ…足がつくと困るので………下道で時間をかけて来ました…』
『わかりました。あなたの気持ちをあなたの人生のチャンスに変える努力をさせて頂きます』
『………捕まり…ませんよね?刑務所に入れられたり………しないですよね?』
『100%とは言い切れません。けれど死体は絶対にあがりません』
100%ではないと知り、奴奴は再び不安一色の表情になった。
目が揺れている。
『ノブ』
真理子さんが隣で黙って聞いていた僕を見る。
『彼に何か質問ある?』
『質問…?』
『うん』
なんだかこれ以上彼の傷口を引っ掻き回したくなかったが、僕は一つだけ聞いておこうと奴奴に話しかけた。
『どうやってこの場所を知ったんですか?』
奴奴は僕を見つめる。遠慮がちに…。自分を僕より下の人間だと思っている目付きだった。
そうではない、僕にはわかるよ…そう言ってやりたくなった。実際には半分も彼の痛みはわからないのだろうけど。
『死体をどうするか…ネットで………調べてみると…こういう村が…あるみたいな情報があって………そこから必死で探しました………も、勿論自宅のパソコンからではなくインターネットカフェで…名前を偽装してメンバーカードを作って………その…変装も…して………駄目でしょうか?』
『いえ…足がつくと困るので………下道で時間をかけて来ました…』
『わかりました。あなたの気持ちをあなたの人生のチャンスに変える努力をさせて頂きます』
『………捕まり…ませんよね?刑務所に入れられたり………しないですよね?』
『100%とは言い切れません。けれど死体は絶対にあがりません』
100%ではないと知り、奴奴は再び不安一色の表情になった。
目が揺れている。
『ノブ』
真理子さんが隣で黙って聞いていた僕を見る。
『彼に何か質問ある?』
『質問…?』
『うん』
なんだかこれ以上彼の傷口を引っ掻き回したくなかったが、僕は一つだけ聞いておこうと奴奴に話しかけた。
『どうやってこの場所を知ったんですか?』
奴奴は僕を見つめる。遠慮がちに…。自分を僕より下の人間だと思っている目付きだった。
そうではない、僕にはわかるよ…そう言ってやりたくなった。実際には半分も彼の痛みはわからないのだろうけど。
『死体をどうするか…ネットで………調べてみると…こういう村が…あるみたいな情報があって………そこから必死で探しました………も、勿論自宅のパソコンからではなくインターネットカフェで…名前を偽装してメンバーカードを作って………その…変装も…して………駄目でしょうか?』

