この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第25章 奴奴
『え…?えっと…』

僕が奴奴の問いに困っていると真理子さんが代わりに答えた。

『田舎や一部顧客の情報管理の甘い店舗でしたら…特定されないかもしれません。もしくは特定を遅める事はできます。指紋は拭きましたか?』

『…指先に…持ってきたセロテープを貼りました………指紋は残っていないかと………』

『わかりました。あくまで私達は処理までしか出来ません。それでも構わないなら、話を進めましょう』

奴奴はまだどこか引き返せないか自問しているようだった。

『ではお部屋にご案内しますので、少しそちらで休んでいて下さい』

『………わかり…ました』

引き返す道は日本の法によって罪を償う事だ。
世間は彼を殺人者として扱い、彼は生き方がわからなくなるだろう。

だから一抹の希望を金で僕達村側から買い取るのだ。

真理子さんはまだボンヤリする奴奴を別の場所へと移動させた。
座敷から出て廊下に出る。小さな1畳ほどの庭に面した部屋、引き戸状の扉には大きくて分厚い南京錠がぶら下がっていた。

『中にいてください。後で迎えに来ますから』

真理子さんが言うと奴奴は引き戸の中に吸い込まれるようにして入っていく。
中は大人1人が手足を伸ばせる程度の広さだった。
天井の高いカプセルホテルみたいだ。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ