この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
鬼ヶ瀬塚村
第26章 箱
『んだよ、車返ぜないっぺな。だがら牢屋に寝泊まりざぜるんだっぺよ』

『そんな時奴奴はどうしてるんですか?』

『知らないなぁ…中に一応聖書だどが宗教関連の本があるば、読んだりじてるんじゃないがな?中にば鬼神際に参加しだがる奴奴もいるげんど…まぁ、物好ぎな人間だげでずわ』

そう言いながら一郎さんは中敷きのシートにナイフの歯を立てクッション部分の分解に入った。

やがてクッションは全て取り除かれた。
少し昼食がてらガレージで一郎さんは休憩していたが、僕は出されたいなり寿司を口にする事はなかった。"食べんど倒れる"と再三言われて水を軽く飲んだくらいだ。

『ごりゃ相当詰めんどいがんね、信人ぐんぢぃとばがりお使い頼めるがな?』

『いいですよ?』

『箱行っで達弘ぐん呼んできで欲じいっぺよぉ』

『…箱にですか?』

『んだっぺ。すぐ場所ばわかりまずわ…多分軽ぐ空に蒸気上げどるがらね。ぞの下に箱があるんだば。はよぉ行ってぎでぐれんがね?』

箱では解体作業の真っ最中だろう。
ここ以上に得体の知れない臭いに充満している事は容易く想像できた。

『大丈夫だっぺ。最下層まで行がねがっだら大丈夫だわ』

何が大丈夫なのかよくわからなかったが、僕は頷いた。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ