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鬼ヶ瀬塚村
第26章 箱
『まだ早すぎるんじゃッ!!』

僕の隣で達弘さんは優子を揺さぶる。
優子はイヤイヤと首を横に振って抵抗していたが、やがて大人しくなりムスッとした表情を浮かべた。

『わがらんのがッ?よぞがら来だもんにばおっがねぇもんなんだッ!』

『わがっだがら、離ぜやッ!』

『生意気言うなッ!おめばいづもぞうじゃッ!ぢぃどば他人の気持ぢも考えぃッ!』

周りの小鬼達はざわざわしながら達弘さんと優子のやりとりを見ていた。

みかねたのか1人の小鬼が釜に突っ込んだ棒から手を離し、彼らに近付く。

『ぞれぐらいにじでやれ、悪気ばながっだんだっぺ』

小鬼が言っても達弘さんは優子を離さなかった。

『おめはいづになっだら大人らじい振る舞いば出来るんじゃッ?みっどもねぇ事で、せん……ノブさんに迷惑ばがげんなッ!』

『もうええじゃば、達坊…わじらがら言うどぐ』

小鬼が達弘さんの優子を掴む手の上に手を重ねた。

達弘さんはチラッと辺りに目配せすると、ばつが悪そうに優子を離した。

優子はまるでしかられた幼稚園児のように下唇を噛んで足元を睨んでいた。

『達弘さん…あの…』

フラフラと立ち上がりながら言うと、達弘さんが肩を貸してくれた。

『なんで来たんじゃ、ごんなどごによ』
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