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ヒロイン三国ファンタジー
第2章 2 群雄割拠
そのやり取りを少し遠くから見ているものがいた。それは曹操孟徳であった。
門番と睨み合う玄徳たちの前にすっと現れ門番に「曹操孟徳だ」と小柄ながら堂々とした風体で告げる。
曹操はちらりと玄徳を見やり、関羽と張飛を一瞥し値踏みをする。玄徳は自分と同じ匂いがするが何かが違う気がして興味をそそられる。そしては関羽と張飛は自分の配下である典韋と許チョとなんら劣らないと判断する。
有能な人材に目がない曹操はこの三人組を無視することは出来なかった。
「私は曹操孟徳と申す。あなたたちはこの反董卓連合軍に加わりたいのかな?」
「これはこれは董卓暗殺で有名な曹操殿か。私は劉備玄徳と申します。朝廷を揺るがす董卓を打つべく参加したいのです。しかし……」
玄徳は自分の非力と関羽と張飛への申し訳なさを恥じ口をつぐむ。
「ふーむ。劉備殿。あなたは漢室の末裔というお家柄。もちろんこの反董卓連合軍に加わるべきでしょう」
曹操は劉備の肩を気軽にたたき中へ入ろうと促す。
「曹操様。そんなどこの馬の骨ともわからぬ奴らを信用するんですかい?」
門番は後で罰せられることを恐れ曹操に意見する。
曹操は短いまばらな顎鬚をなでハハッと乾いた笑いをみせ「だからお前は門番止まりなのだ」とキッと自分よりも頭二つ分大きな門番を睨みつけた。
タジタジになっている門番に「私が責任を取る。お前は黙って門を開けるがいい」と門を開けさせた。
「さて、劉備殿、それとお二方参りましょう」
「かたじけない」
こうして劉備たちは曹操孟徳の取り成しにより反董卓連合軍に加わることとなった。
門番と睨み合う玄徳たちの前にすっと現れ門番に「曹操孟徳だ」と小柄ながら堂々とした風体で告げる。
曹操はちらりと玄徳を見やり、関羽と張飛を一瞥し値踏みをする。玄徳は自分と同じ匂いがするが何かが違う気がして興味をそそられる。そしては関羽と張飛は自分の配下である典韋と許チョとなんら劣らないと判断する。
有能な人材に目がない曹操はこの三人組を無視することは出来なかった。
「私は曹操孟徳と申す。あなたたちはこの反董卓連合軍に加わりたいのかな?」
「これはこれは董卓暗殺で有名な曹操殿か。私は劉備玄徳と申します。朝廷を揺るがす董卓を打つべく参加したいのです。しかし……」
玄徳は自分の非力と関羽と張飛への申し訳なさを恥じ口をつぐむ。
「ふーむ。劉備殿。あなたは漢室の末裔というお家柄。もちろんこの反董卓連合軍に加わるべきでしょう」
曹操は劉備の肩を気軽にたたき中へ入ろうと促す。
「曹操様。そんなどこの馬の骨ともわからぬ奴らを信用するんですかい?」
門番は後で罰せられることを恐れ曹操に意見する。
曹操は短いまばらな顎鬚をなでハハッと乾いた笑いをみせ「だからお前は門番止まりなのだ」とキッと自分よりも頭二つ分大きな門番を睨みつけた。
タジタジになっている門番に「私が責任を取る。お前は黙って門を開けるがいい」と門を開けさせた。
「さて、劉備殿、それとお二方参りましょう」
「かたじけない」
こうして劉備たちは曹操孟徳の取り成しにより反董卓連合軍に加わることとなった。