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ヒロイン三国ファンタジー
第18章 18 北伐
胸の上で組んだ手に心臓の鼓動がだんだんと弱まっていくのを感じると、趙雲はいよいよかと目を閉じ瞼に玄徳の姿を思い浮かべる。
「ああ、我が君。煌めく瞳に凛々しい眉、小鼻はすっきりとし、唇はまるで桃の花のような可憐さ」
白いうなじと丸い肩、華奢な白い身体を鎧で覆い馬に乗って駆け巡る。
「なんという凛々しさ、なんという可憐さであろうか」
瞼の中の玄徳は剣を振り上げ「突撃!」と敵陣に駆け込んでいく。
「わたしも参ります!」
槍を旋回させ、敵をなぎ倒し、宿敵曹操を討ちとる。勝利を祝う二人は鎧を脱ぎ男と女の生まれたばかりの姿になって抱き合う。
「ああ、あなたの中に溶け込んでしまいたい」
心臓が最後の音を打つ前に、桃の甘い香りが漂い、赤い花嫁衣装を着た玄徳が趙雲を迎えに来た。
『子龍、私の子龍よ』
「わ、我が君、玄徳様。一緒に……」
伸ばした手がしっかりと何かをつかんだ刹那、趙雲は満足げに笑み天寿を全うした。
「ああ、我が君。煌めく瞳に凛々しい眉、小鼻はすっきりとし、唇はまるで桃の花のような可憐さ」
白いうなじと丸い肩、華奢な白い身体を鎧で覆い馬に乗って駆け巡る。
「なんという凛々しさ、なんという可憐さであろうか」
瞼の中の玄徳は剣を振り上げ「突撃!」と敵陣に駆け込んでいく。
「わたしも参ります!」
槍を旋回させ、敵をなぎ倒し、宿敵曹操を討ちとる。勝利を祝う二人は鎧を脱ぎ男と女の生まれたばかりの姿になって抱き合う。
「ああ、あなたの中に溶け込んでしまいたい」
心臓が最後の音を打つ前に、桃の甘い香りが漂い、赤い花嫁衣装を着た玄徳が趙雲を迎えに来た。
『子龍、私の子龍よ』
「わ、我が君、玄徳様。一緒に……」
伸ばした手がしっかりと何かをつかんだ刹那、趙雲は満足げに笑み天寿を全うした。