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ヒロイン三国ファンタジー
第21章 21 その後の三国
呉では大都督、周瑜公瑾、魯粛子敬を亡くし、いよいよ孫権は君主制を強固にしようと考えていた。
かの二人は呉に甚大な力を持ち、頼りになった人物であるが、如何せん強力すぎて孫権の権威が危ぶまれていた。
今は孫権の妹、孫尚香を娶り忠誠を尽くす陸遜伯言が大都督となり、孫権は安堵している。
更に忠臣である呂壱は孫権を崇め奉り、逆臣をあぶり出し早々に処分し君主制に必要な人物となる。あまりの処罰の多さと厳しさに他の名士たちの手前、孫権はためらいも見せるが、呂壱は「すべて孫権様のためでございます」との甘美な一言に逆らえなくなっていた。
孫権は9歳で父、孫堅を亡くし、また18歳で兄の孫策を亡くす。
その後、政では周瑜と張昭、身内では母の呉夫人、妹の孫尚香に抑圧されてきた。
そのためこの呂壱のように、己を無条件に賛美するものがいなかったのである。
今では上奏と糾弾は彼の口技と共に行われ、孫権はうっとりと身も心も呂壱にゆだねてしまう。
「なんと我が君の逞しき棍棒。まさしく皇帝たる立派な一物です」
「そうか……」
玉座に座ったままの孫権に、跪いた呂壱は彼の一物を取り出し、さすり、撫で舐めあげる。
呂壱は薄い眉と長いまつ毛を持ち、たれ目がちで孫権にはとても儚げな優しげな表情に見える。
美しい男ではないが、意志の強い者たちに囲まれていた孫権にとって呂壱は自分だけを信奉する殉教者のように見え、自尊心を大いにくすぐられる。
男同士であるせいか呂壱は孫権の快楽を自在に操り、精をはき出させる。しかし身体を繋げることはなく、彼に罪悪感を植え付けることもない。
己をただの性処理役として貶めていることが、ますます孫権の寵愛を得ていくのであった。
かの二人は呉に甚大な力を持ち、頼りになった人物であるが、如何せん強力すぎて孫権の権威が危ぶまれていた。
今は孫権の妹、孫尚香を娶り忠誠を尽くす陸遜伯言が大都督となり、孫権は安堵している。
更に忠臣である呂壱は孫権を崇め奉り、逆臣をあぶり出し早々に処分し君主制に必要な人物となる。あまりの処罰の多さと厳しさに他の名士たちの手前、孫権はためらいも見せるが、呂壱は「すべて孫権様のためでございます」との甘美な一言に逆らえなくなっていた。
孫権は9歳で父、孫堅を亡くし、また18歳で兄の孫策を亡くす。
その後、政では周瑜と張昭、身内では母の呉夫人、妹の孫尚香に抑圧されてきた。
そのためこの呂壱のように、己を無条件に賛美するものがいなかったのである。
今では上奏と糾弾は彼の口技と共に行われ、孫権はうっとりと身も心も呂壱にゆだねてしまう。
「なんと我が君の逞しき棍棒。まさしく皇帝たる立派な一物です」
「そうか……」
玉座に座ったままの孫権に、跪いた呂壱は彼の一物を取り出し、さすり、撫で舐めあげる。
呂壱は薄い眉と長いまつ毛を持ち、たれ目がちで孫権にはとても儚げな優しげな表情に見える。
美しい男ではないが、意志の強い者たちに囲まれていた孫権にとって呂壱は自分だけを信奉する殉教者のように見え、自尊心を大いにくすぐられる。
男同士であるせいか呂壱は孫権の快楽を自在に操り、精をはき出させる。しかし身体を繋げることはなく、彼に罪悪感を植え付けることもない。
己をただの性処理役として貶めていることが、ますます孫権の寵愛を得ていくのであった。