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ヒロイン三国ファンタジー
第24章 24 魏の末路
まるで術にでもかかったように曹髦は司馬昭を討たんとわずかな兵を集める。しかし土壇場になり、勝つ見込みがないと悟る、王業と王沈は司馬昭に寝返り、密告する。司馬昭は苦々しい決断で、曹髦を捕らえるべく賈充に軍を率いさせた。
曹髦のわずかな軍に対して、司馬昭はこれ以上ない大軍を用意する。これは皇帝陛下に対する礼儀でもあり、早く投降させんがためであった。
黒々とした大軍を前に、寄せ集めの何百の兵は恐れおののきガタガタと震え出す。曹髦は情けない兵たちに舌打ちして、馬に乗り城門を出、単騎で賈充の軍に斬り込んでいった。
天子に手を出すことが出来ないと、剣を振り回す曹髦を皆、避けるだけでじっと耐える。曹髦は初めての戦に興奮し、わめき誰も己に手を出さないことをいい事に、兵卒たちを切り刻もうとする。
ただ武力のない彼は浅い傷を与えるだけであり、致命傷には至らない。そのうち、身動き一つしない軍に対して「腰抜けども!」とののしり始めるがやはり事態は変わらない。見かねた郭太后はもはやここまでと、曹髦にたいして投降を促そうと城門に姿を現す。
曹髦のわずかな軍に対して、司馬昭はこれ以上ない大軍を用意する。これは皇帝陛下に対する礼儀でもあり、早く投降させんがためであった。
黒々とした大軍を前に、寄せ集めの何百の兵は恐れおののきガタガタと震え出す。曹髦は情けない兵たちに舌打ちして、馬に乗り城門を出、単騎で賈充の軍に斬り込んでいった。
天子に手を出すことが出来ないと、剣を振り回す曹髦を皆、避けるだけでじっと耐える。曹髦は初めての戦に興奮し、わめき誰も己に手を出さないことをいい事に、兵卒たちを切り刻もうとする。
ただ武力のない彼は浅い傷を与えるだけであり、致命傷には至らない。そのうち、身動き一つしない軍に対して「腰抜けども!」とののしり始めるがやはり事態は変わらない。見かねた郭太后はもはやここまでと、曹髦にたいして投降を促そうと城門に姿を現す。