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ヒロイン三国ファンタジー
第25章 25 蜀の落日
 柳氏は久しぶりに戻った夫、姜維がいつも以上にやつれているのを見かねて声を掛ける。

「あなた。何があったのですか?」
「もう蜀はだめだ。宦官のものになってしまった。漢王朝を貪った十常侍とおなじだ!」

 老いてなお、美丈夫である姜維は陰りのある表情ですら美しく、柳氏はまるで時間が止まったように彼の横顔を見つめ続ける。

「あなた。もう今日は休みましょう」
「ああ……」

 夫婦であると言うのに、北伐と遠征のため二人は寝室を共にすることが非常に少なかった。
しかし機会が訪れれば、夫婦としての交わりを姜維は必ず果たす。
信奉していた諸葛亮の言いつけをよく聞き、跡継ぎを残さねばならぬ義務感と責任感に篤かった。

「足を良く広げなさい」
「はい……」

 慎ましく従順な柳氏は、姜維の言う通りに膝を抱え開脚する。
諸葛亮から女人の身体を冷やさぬようにと聞いているので、上半身への愛撫を終わらせると着物を掛け、下半身だけ出させる。

 柳氏の小さな花芽を舐め、吸い、赤く膨らませた後、よく潤ってくるのを確かめる。美しい容姿に似合わぬ、太くて長いごつごつとした中指を柳氏の中にねじ込んでいく。

「う、ううっっ」
「うむ。随分潤んでいる」

 生真面目な姜維はすでに受け入れられるには十分可能である柳氏に、更に愛撫を加える。花芽により、すでに絶頂感を得ていた彼女は息も絶え絶えである。
 しかし柳氏は夫に心から尽くし、一言も自ずから意見することなどなかったので、逞しい一物を早く欲しいとねだることが出来なかった。
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