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ヒロイン三国ファンタジー
第4章 4 徐州を巡って・2
張飛は祝宴の場に戻り、静かに祝杯を挙げている玄徳と関羽の前に静かに座った。

「おお、張飛、どこまで行っていたのだ。すっかり酔いがさめているようではないか」

関羽は赤ら顔を更に紅潮させて盃を開ける。

「兄者。屋敷から出てすぐの大きな木と岩の側に趙雲がいる。行ってやってくれ」
「え? 趙雲が? どうして……」

「いいからいいから。兄者を待っておるのだ。はやく行ってやってくれ」
「う、うむ」

玄徳は不思議そうな表情に輝く瞳を携えてそっと外へと出て行く。張飛は、はあーっとその場の空気が震えるような息をはき出し「酒だ、酒だ!」と柄杓ごと飲み干す。関羽はまるで要領を得ない。

「何だというのだ一体」
「兄ぃ、聞いてくれよ」

さきほどの外で交わした趙雲との会話を関羽に聞かせると、彼は合点がいった様子でぽんと左手のひらをこぶしで叩く。

「兄者も趙雲の事を相当好ましく思っているようだ。なるほどな」
「だよな。俺もそう思ってたんだ。兄者は初心だし趙雲も生真面目だしな」

「張飛よ、それで自棄酒のようになっているのか」
「だってよおー。兄者が兄者が……」

「泣くな張飛よ。兄者は天下人なのだ。これからも兄者の懐に入ってくるものが増えるだろう。だがなわしらを蔑ろにするお方ではない」
「そんなの俺だってわかってらい。兄者の器は広くて深い」

これから玄徳と趙雲が契るであろうことは分かっていた。趙雲ならと認める反面寂しさが付きまとうのであった。

「さあさ、飲もう飲もう」
「おう。これからの兄者の活躍に乾杯!」

張飛は心から祝って酒を飲み干した。
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