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ヒロイン三国ファンタジー
第5章 5 徐州を巡って・3
 許に献帝の屋敷を用意させ、曹操はほくそ笑む。

「愚かな袁紹、天子を手に入れようとせぬとは。更に愚かなのは玉璽なんぞ石ころに現を抜かす袁術か。孫堅の息子だけは見所があるかもしれぬな」

献帝の前に姿を現す前に曹操はこほんと咳ばらいをし着物を正した。

「入るがよい」

頭をさげながら献帝の前に座り、そのまま床に額をつけ拝礼をする。

「おもてをあげよ」
「ははっ。陛下ご機嫌うるわしゅう。今日は一緒に詩文でも作りませんか」
「うむ。面白そうだな。庭の梅でも眺めて作ろう」

 二人は主従関係ではあるが師弟関係のようでもあり、聡明な献帝にとって知識人であり鑑識眼の高い曹操は憧れの人物でもあった。
側近の宦官たちは曹操は董卓と同じく献帝を傀儡とし利用していると思い、非常に警戒し恐れた。
しかし実際曹操には献帝を教育し、たんなる漢王朝を受け継ぐ血筋としてではなく本当の意味での指導者に育て上げたかったのである。

「陛下。あなた様はどんな時でも迷ってはなりません。失敗してもそれを認めてはなりません」
「そうであるか? 孟徳よ。朕は失敗を失敗と気づくであろうか」

 独特の帝王学というべきものを曹操は献帝に仕込んでいく。そして彼が妃を娶る前に女を教えることにした。
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