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ヒロイン三国ファンタジー
第7章 7 官渡の戦い前夜
許都では曹操が玄徳と袁術の戦いの報告を待っていた。
「報告! 報告!」
玄徳を見張らせていた将軍が、脇に大事そうに抱えた黒い木箱を両手に持ち直し、頭を下げながら曹操に恭しく差し出す。
「なんだ、これは」
「玉璽にございます!」
「で? 玄徳は?」
「はっ! そのまま徐州を御多忙な殿の代わりに治めるとのことです!」
みるみるうちに曹操の顔に血が上り真っ赤に紅潮する。そして手に持った木箱を地面に投げつけた。
「馬鹿者が! こんな石ころをのこのこ持ってきて徐州に玄徳をとどまらせたのか!」
「え?」
曹操は側に居た兵士にこの者の首をはねよと伝え、痛む頭を撫でながら戻っていった。
「報告! 報告!」
玄徳を見張らせていた将軍が、脇に大事そうに抱えた黒い木箱を両手に持ち直し、頭を下げながら曹操に恭しく差し出す。
「なんだ、これは」
「玉璽にございます!」
「で? 玄徳は?」
「はっ! そのまま徐州を御多忙な殿の代わりに治めるとのことです!」
みるみるうちに曹操の顔に血が上り真っ赤に紅潮する。そして手に持った木箱を地面に投げつけた。
「馬鹿者が! こんな石ころをのこのこ持ってきて徐州に玄徳をとどまらせたのか!」
「え?」
曹操は側に居た兵士にこの者の首をはねよと伝え、痛む頭を撫でながら戻っていった。