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オカシ屋サン
第6章 苺大福①
というわけで
今日も元気に女性だけをイタダキます。
……それにしても警戒心が強いですね、この女(ヒト)は。
「詳しい情報はふせてるって…っ…ますます怖いじゃない」
「事細かに伝えては貴女に逃げられてしまうので」
「……!?……そ、それに売り物だって何も持っていませんよね?いったいどんなお菓子を売りつける気ですか?」
後ずさる彼女。
「僕の商品はオーダーメイドです。なので今すぐは無理ですが、僕と一緒に来てくだされば、貴女にぴったりな物をご用意致します」
「……!」
太鼓橋を渡り終えるか──
の、そんな所まで、僕から逃げていた。
「……あー、そういう……事?」
しかしふとその足を止めた彼女は、焦るばかりのその表情に少しだけ冷静さを取り戻して僕を見上げた。