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オカシ屋サン
第2章 ホワイトチョコドーム①

二度目の待ち伏せは、日暮れのキャンパス。

両側に赤レンガの学舎が並ぶメインストリートのベンチに座って、講義を終えた彼女が通るのを待っていました。

そして──立ちふさがる。

「お帰りですか?」

「あなた、お昼の…!!」

俯き気味に歩いていた彼女は、飛び跳ねるかのような勢いで立ち止まった。

もし彼女が履いているのがヒール靴だったら転んでいるでしょうね。

もっとも彼女はヒール靴なんて履くわけないが。


ターゲット No.12

氏名:佳代子(カヨコ)
(プライバシー保護のため苗字は省略)

年齢:21歳
身長:154㎝
職業:大学生で法学部法学科所属

大人しくて内気。コミュニケーションが下手なのか親しい友人はいない。

ストレートの黒い長髪を後ろでひとつ結び。化粧っ気はなく、服は身体のラインが出ない秋物のニットと足首まで隠れるロングスカート…か。

ハァ…

こう言うのもなんだけど、田舎くさい。

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