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オカシ屋サン
第7章 苺大福②

そして、頭を撫でた後の手で浴衣の合わせを左右に開く。

「い、や」

すると彼女が急いで胸元をおさえた。

口の中に残った大福を全て呑み込み、襟を閉じようとぎゅっと掴む。

「見ないで……!! お願いよ……!!」

「可哀相ですが……」

「だめっ…!!」

制止を聞かず浴衣を乱す。

乱れ暴かれた浴衣の内側には、小ぶりな胸が現れた。




───



ああ……見られた

わたしの胸……

昔から貧乳なわたしの、コンプレックス


『 ていうかお前って胸無いよな。付き合うまで知らんかったわー。いつもはパットで "それ" 誤魔化してんの?』

『え……// ご、ごめん』

『マジ騙されたわー。ハハッ』

『……っ』


わかってる。あの日彼に言われた言葉は、本気でわたしを責めての言葉じゃない。

ふざけただけ。
なんの気なしに言っただけ。

わかってる。

でも

でも

頭ではわかっていても、それ以来わたしは……セックスができなくなった。

裸を見られる事の怖さが倍増して、どこを触られても気持ちいいと思えない。

申し訳なさで、怯えてしまう。

彼に胸を愛撫されてる間、行為にぜんぜん集中できなくなった。



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