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オカシ屋サン
第2章 ホワイトチョコドーム①
「──チョコボール?」
え、
か……佳代子さん?
「これホワイトチョコボールっていうお菓子なんですか?」
「ちがうちがう、違います! ボールでなくドームです。僅かな違いと侮る(アナドル)なかれ…まるで違うお菓子ですから!」
「ああ確かに、わたしが知っているチョコボールよりずうっと大きいですね! わたしの拳と……同じくらい……かな」
「……」
やはり彼女は天然だ。
この完璧なチョコのプロポーションを前にして、黄色いクチバシでお馴染みの某駄菓子の名前と聞き間違えるだなんて…!
べつに落ち込みはしませんが…。
僕のプライドはこんなことで揺らぐ脆さではありませんし。
「とても綺麗ですね…。宝石みたい」
「あ…はい、君もそう思いますか?」
すぐに気持ちを立て直して、動揺を悟られないように服を正した。