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オカシ屋サン
第3章 ホワイトチョコドーム②
不安と興奮から出てくる震えを、必死に抑えようとしながらね。
「ね、念のため……中を確認するが?」
「ご自由にどうぞ」
「……!これがっ、噂の " アメ " なのか」
「…ふふ。詳細をご存知のようで説明の手間が省けます」
蓋(フタ)を開けた箱の中身は、たったひとつの飴玉だ。
三十万を払って飴玉ひとつが返ってきたら憤慨する者が大半だろうが、この男は、この《お菓子》の価値を理解している。
百万にも釣り合うとか…十万なら安すぎるとか
そういう次元の話では無いのです。