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オカシ屋サン
第4章 バスク風チーズケイク①
「犯したいって……ハ、ハハ、何の事……」
「伝わりませんか?言い換えるならばセックス……それか、レイプしたい女です」
「レイプ…!? 犯罪だろそれ!」
「犯罪……そうですね、捕まれば重罪。捕まらないために要する手順はいくつもありますが、貴方にいたってその心配は不要です。僕に依頼して頂ければ、ですが」
「あんた…っ」
俺は伝票も受け取らず後ずさった。
おふざけにしては内容が露骨すぎるし……初対面の相手にふるような下ネタじゃない。
本気で言ってんのか…!?
本気で…?
だとしたらこの男、危なすぎる…!
“ そういえば聞いた事あるぞ…!!《それ》に依頼さえすれば、昔の恋人だろうか憧れの女優だろうがこっちが指定した女をレイプできるって話 ”
俺はほんの一年ほど前にネットの裏掲示板で盛り上がった噂を思い出した。
まぁあり得ない噂だったから、信じてる奴なんてひとりもいなかった。それこそ、おふざけ。
ただの噂にしては設定が造り込まれてて、嘘とわかっていても面白いから広まっただけだ。
そう、それが
《オカシ屋》の噂──。