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オカシ屋サン
第4章 バスク風チーズケイク①
オカシ屋へ依頼したければ
ターゲットの女が写った写真を金(カネ)と一緒に渡せばいい。
渡す時には木箱を使う。払う額はオカシ屋の言い値。
…たったそれだけで依頼は完了。
...ゴク
「……ほ、本当なのか、その話」
「本当です。もちろん慈善事業ではないので、注文と同時にお金を頂きます。前払いです」
「……」
「それで?お客さまの返答は?」
「……いる」
そんな仕事が現実にある筈ないのに、目の前の男から冗談を言ってる雰囲気を1ミリも感じない。
だから俺も…馬鹿馬鹿しいけどこの話に乗っかってみたくなった。
「報復したい女が……いる」
噂の真意はさておき、仕返ししてやりたい女がいる事は確かなんだ。
そして、この男はそれを見抜いてた──。
「その女はっ…俺を弄びやがったんだ」
俺は得体の知れないこいつに、正直に全部話してしまった。