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オカシ屋サン
第4章 バスク風チーズケイク①
憎くてしかたがない。
あの女に、復讐したい。
「俺を弄んだ事を後悔させてやる…!だから、あんたが本当に《オカシ屋》なんなら…」
パリパリ パリパリパリパリ
「あの女に仕返ししてくれ!…─て!?」
バリバリ ボリボリ
バリバリ バリバリ
「お……おい!? あんた!?」
パリポリ ポリポリ
「ちょ…ッッ、聞いてんのかよ!」
「…ん?」
「すげー勢いでクッキー食べ散らかしてるけどっ…俺の話を聞いてたのかよ!?」
「……ポリ」
これまでの経緯を俺が熱弁して振り返った先では
あのイケメンパティシエ男が、商品の焼き菓子を一心不乱に貪っていた。