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オカシ屋サン
第4章 バスク風チーズケイク①

「で?あんたは本当にあの女をレイプできるんだろうな?」

「まぁ…ポリポリ」

「だったら…っ、金はどうにか用意するから俺の代わりに復讐してくれ!」

「お断りします」

「ホワッッ!?」






「え?なに?なに?断るの?」

「はい。お断りさせて頂きます」

「ええー……なにそれ」

「どうぞお引き取りください」

パティシエ男は、口の中のクッキーを呑み込んで営業スマイル。

話を持ちかけられた俺のほうが断られるという奇妙な展開になった。

断るって…

何が狙いなんだよこいつは。

「断る理由を教えろよっ」

あの女について正直に話した手前、俺としても簡単には引き下がれないだろうが。

ムキになって問いただすと、癇に触る笑顔のまんまそいつは答える。

「仕返しや復讐は、僕の管轄(カンカツ)外です」

カウンターの向こう側で、背の低い俺を見下ろしながら。

 
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