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オカシ屋サン
第5章 バスク風チーズケイク②

隠し撮り中の詳しい説明は省く。思い返すだけで虚しくなるからな(我ながらなんて気持ち悪いストーカーだ)。

で、用意した金と写真を例の箱に入れて、犯し屋に手渡したのが二週間前。


そして今


仕事を終えて自分のアパートに戻った俺の手には、渡した箱よりひとまわり小さくなった木箱が握られている。

ついさっきオカシ屋から受け取り、持ち帰ってきた物だ。

散らかった狭い木造アパートの一室に椅子もソファーもなく、木箱だけを持ってパイプベッドに腰を下ろした。

“ この中にいったい何が入ってんだ…!? ”

顔の前に木箱をかかげる。

外見からは中身を全く想像できない。

だがこれを受け取る時、オカシ屋は「依頼は無事に成功した」と言った。つまり…あの女はオカシ屋にレイプされたって事だ。

ゴク...

それを考えただけで少し興奮している自分がいる。

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