この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第13章 揺れる禁断愛
「父さん見たく遠くに行きたくなって来た」
北海道まで舞を連れて逃げれば、誰も邪魔しないのではないか?
僕の浅い考え、そんなに上手くいく筈が無い、それに『涼風』を空ける訳にもいかない。
僕が唯一心穏やかに過ごせる場所‥
『涼風』以外に場所は無く、此処から動く事は‥‥出来ないに等しい、『涼風』がある限り。
「・・・・・
おはよう叔父さん、誰から電話だったの?」
「おはよう舞‥‥
電話‥‥姉さんからだったよ」
「‥‥お母さん‥‥」
起きて来た舞も、電話の相手が姉だと知って、ビクッと身体を震わせている‥
お互いに分かってはいる、これがいけない関係なんだと。
「舞を心配していたよ」
「‥‥そう‥‥」
軽くパジャマを着込んで出で来た舞は憂鬱な顔、多分此処に来る前に姉から散々言われた‥‥その程度は僕だって見て取れる。
「あまり気に悩まない‥
バレた‥‥という訳でもないのだし‥‥」
「でも、お母さん鋭いから‥
私からはあまり電話しないようにする」
「それも変に思われないかい?」
「短大時代は殆ど電話しなかった、する気にもなれなかったのだけど‥
あの頃は色々落ち込んでいたから、電話が怖かったの」
「そんな事があったんだね‥
僕は全然知らずだった」