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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第14章 一線ー離される距離
「馬鹿だね僕も‥‥
外見ばかり気にして避けて、それで見付かっているのだから意味が無い‥
こんな事になるんだったら、心のままに行動すれば良かった」
‥‥今更話‥‥
舞はもう居ない、そして取り戻す方法も見付けられないくせに、思いばかりが空回りする‥
こんな僕はなんて惨めなんだろう、何も出来ず、何もやる気が出ず、勇気すら出ず、だから此処に居ても落ち着かない。
唯一の僕の安心出来る場所‥‥
唯一の僕が何も考えなくても済む場所‥‥
唯一の僕に安定をもらたせてくれる場所‥‥
失敗した僕が安定して暮らせる場所の筈だったのに、今の僕は‥‥‥
「・・・・・・っ!?」
急にゴンゴンと店のガラスを叩く音に気付いて振り向けば、ガラスの向こう‥‥外に宮村さんがこちらを覗いて立っていた・・
「・・・すみません暫く店を休みにして・・・」
「いやマスターの都合だってあるだろう、ただ店に明かりが見えたから気になって覗いてしまったんだ」
僕は店の扉を開いて宮村さんを招き入れた、勿論営業では無く個人的に‥
外に居た宮村さんは、心配そうに中を覗いていたから。
「そうですか‥‥
生憎と、ちゃんと出せる珈琲を切らしていまして、ストックの珈琲で構いませんか?
営業では無いのでお金はとりません」
「あ‥ああ‥‥」